タブレットを使って部屋フォトの世界を拡げてみよう

2020-05-04

緊急事態宣言下のゴールデンウィーク、皆様いかがお過ごしでしょうか。宣言が発令された辺りから自宅でできるアイデアとしてテーブルフォトや鉢植えなどの花の撮影を紹介する投稿や記事を目にしました。

このImaging Worldでもプラモを撮影から逆算して作ってみると新しい発見があって面白いなんて記事を公開したりしてみました。

実のところは今まで手を出しにくかったことに挑戦する時間が出来たってコトにそれっぽい理由をこじつけただけなんですけども…

とはいうものの、○○な写真に収めたいという完成形をイメージしてから、どう作るか、どう塗るか、何をデフォルメするのか、それならどんなキットが適しているのかなんてことを考えるのは楽しいですし、そういう時間の過ごし方自体もなかなかクリエイティブで良い具合にストレスを解消してくれました。

ライティングや部屋撮りの練習にはなるけれど…

いろんなことをシミュレートしながらセットを組んで撮影して、これならどうだろう?と試行錯誤するのは刺激的ですしそれ自体は練習にもなるし楽しいこと。

しかし、毎度黒や白の無地背景だと飽きますよね…

そんなわけでペンタプリズムが外れるカメラのフォーカシングスクリーンごしに撮影して変化を付けてみたりするのですが、これはテーブル上とファインダースクリーンの2ヶ所でライティングを組む必要があってなかなか難しい。撮影の面白さはグッと増すのですが、自粛下の状況では不足する資材を調達するのも難しいので別の方法を考えました。

外出できないならネット越しにロケすればいい

そこで候補に挙がったのがタブレットに写真を映して背景にしてしまうというアイデア。以前どこかで見かけたアイデアですが、これなら外出自粛下であろうとも様々な場所でロケできちゃう。それこそ宇宙でだって!ということで撮影したのが冒頭の写真です。

ちなみに撮影時のセットはこんな形。宇宙での作業風景に見えるようにしたかったので1体は余っていた発泡スチロールの箱から塗装用のクリップでぶら下げています。

タブレットはある程度ボケてしまうためそれほど高解像度のディスプレイを搭載していなくてもいいですが、レンズの画角に制約が出るのでなるべくサイズは大きい方がいいです。この時は10インチのFireHDタブレットを背景に105mmのマクロレンズで撮影しましたが、それでも少しベゼルが写り込んでしまったので若干のトリミングが必要になりました。

また、タブレットを背景として利用するメリットがもう一つあって、ディスプレイ自体が発光するので写り込みが割とリアルに出てくれます。

今回は機動戦士ガンダムに出てくるボールという機体を使って、宇宙空間での作業風景を仮想ロケしてみましたが、ラリーカーのモデルを使ってサファリラリーを再現してみたり、航空機と合わせてみるのはどうでしょう。

タブレットを背景にして撮影するコツ

背景にタブレットを置くことで家に居ながらにして様々なシチュエーションで撮影できるわけですが、ストロボと合わせた撮影をする場合はちょっとだけコツがあります。

まずはライティングですが、画面に映す写真と光源の方向やホワイトバランスを合わせること。

次に注意したいのが画面にストロボやレフの反射が映り込まないようにセッティングする必要があるということ(これはPLフィルターを使うことである程度おさえられることもあります)。

最後に露出です。通常の屋内撮影のセッティングでシャッターを切るとタブレットの画面は露出が足りず真っ黒になります。なので露出はタブレットの画面に合わせてシャッタースピードをコントロールします(ISO200で1/5とか)。この時シャッタースピードが遅すぎてオーバーにならないか気になるかも知れませんが、ストロボが発光するのは一瞬なので実はシャッタースピードの影響を受けません。むしろ露光時間が延びることで周辺光の影響を受けるので部屋の照明を消すとかカーテンを閉めることを忘れないようにしてください。

それではまた!タブレットを背景にした仮想ロケを楽しんでください!

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