これまで被写体の構造やコントラストから構図を考えるという記事を続けてきましたが、今回はちょっとそこから離れて色について考えてみます。タイトルにもあるとおり朝焼けや夕焼けになぜ惹きつけられるのかです。
横から差し込んでくる光によって浮かび上がるシルエットももちろんその理由のひとつですが、もう少し踏み込んでみると世界がブルーからオレンジのグラデーションに彩られることが大きな理由です。
色とは色相・明度・彩度の3属性で表され、それらを体系的にあらわす表色系というものがいくつもあるのですが、ここはざっくりと世の中には下の図のような色があると考えてください。
いわゆる色相環というもので、円の中心を挟んで反対にある色相(色味)は補色と呼ばれ互いの色を最も目立たせる色の組み合わせとなります。(ピッタリ対称の位置じゃなく多少ズレていてもOK)
その中でも黄色からオレンジにかけてと青から紫にかけての組み合わせは明度差も最も大きくコントラストが強い配色です。
実際の風景にあてはめてみるとこういうことになります。
朝焼けや夕焼けの時間帯は太陽が低いことで地上のものは暗くディテールを失いコントラストの強い補色関係のオレンジと青に染め上げられることで印象的になるというわけですね。
お互いを引き立たせる補色関係でありながらとても扱いにくい組み合わせもあるのですが、それはまた別の機会に。