光のフラットな曇の日は色でアプローチしてみる

2019-06-24

曇りの日だって楽しい

曇りや雨が続いてすっきりしない梅雨の時期。ぼんやりした光や雨に濡れるので撮影が億劫になることも多いのかな?なんて思うのですが、そんな時はいつもと少しアプローチを変えてみると楽しいよという話をしてみます。

曇り空はコントラストが低く光が回る

曇りの日の光について考えてみましょう。

太陽の光が雲に遮られる。曇りってそもそもそういうものですけど、雲で光が弱められ拡散されるのでシャープな影ができません。ポートレートや花を撮るなら少し曇っているぐらいがちょうどいいなんていうのはこの辺りが理由ですね。

曇りの日は花撮影が捗る?

実際、撮影してみるとその通り。アンダー目に露出をとると、背景のざわつきもスッと収まってくれます。これが晴れの強い日差しがあると玉ボケになったりざわっとしたりと印象がまるで変わります。

色の存在感が増す?

ただそれだけでは曇りの日にカメラを持ち出す動機としては少し物足りない?のでちょっと視点を変えてみましょう。先ほどの話は明暗のコントラストが弱められるからという視点でした。もう少し広く考えてみると、明暗のコントラストが弱くなる(≒立体感も弱くなる)ので相対的に色の存在感が強くなるとも考えられます。

色のリズムで街を切り取る

そこでひとつの色(ここでは赤)に注目して風景を眺めてみると、フラットに色のリズムで画面を構成する楽しさが見つけられました。(細かいことを言うと上の3枚は3色の構成だったりしますけど)

キーカラーを決める > 風景の中からキーカラーを抽出する > リズム感があった方が面白い > 露出を変えてみたらもっと面白い、なんて連想ゲーム的にアプローチのアイデア試してみるとどんより空も案外楽しいものかもしれませんね。

曇りの日は輝度のコントラストから色のコントラストへ、写真の引き出しに追加してみてください。

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